Microsoft Ignite 2021の基調講演で発表された「Azure OpenAI Service」。公式ページにある通りOpenAI でOpenAI APIを発行してもらったのでExpamplesにある49個のアプリから「VR fitness idea generator」をPythonから実行して試行錯誤します。
OpenAIのExpamplesにあるVR fitness idea generatorとは
公式の説明では「Create ideas for fitness and virtual reality games.」とあり、“フィットネスゲームやバーチャルリアリティゲームのアイデアを生み出す”とあります。
公式のタグでは「Generation」1つが付与されています。
プログラムを見るとエンジンは「davinci」となっています。
AIはアイディアを出すようなクリエイティブな事は苦手と言われていましたが、VRフィットネスアプリのアイディアを出してくれます。このExampleではタイトル案をいれるだけでアプリケーションの概要を考えてくれます。
サンプルコードでは最初に「Video game ideas involving fitness and virtual reality(フィットネスやバーチャルリアリティを用いたビデオゲームのアイデア)」とあり、VRフィットネスアプリのアイディアを出して欲しいとしています。
早速使ってみた
公式にあるコードを参考に、好きな文章を入れられるように str という変数に会話を入れて実行できるようにします。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 |
Python Code ‘’’ import os import openai openai.api_key = os.getenv("OPENAI_API_KEY") str = """ Video game ideas involving fitness and virtual reality 1. Alien Yoga Use VR to practice yoga as an alien with extra arms and legs. 2. Speed Run Exercise like your favorite video game characters reenacting games like Sonic and Mario Bros. 3. Space Ballet""" response = openai.Completion.create( engine="davinci", prompt=str, temperature=0.7, max_tokens=60, top_p=1.0, frequency_penalty=0.5, presence_penalty=0.5, stop=["\n"] ) print(response["choices"][0]["text"]) ‘’’ |
タイトルと例文からVRフィットネスアプリのアイディアを考えてくれる
例として、
「1. Alien Yoga
Use VR to practice yoga as an alien with extra arms and legs.(VRを使って、手足の生えた宇宙人になってヨガをする。)
- Speed Run
Exercise like your favorite video game characters reenacting games like Sonic and Mario Bros.(「ソニック」や「マリオブラザーズ」などのゲームを再現した、お気に入りのゲームキャラクターのようなエクササイズ。)
- Space Ballet」
のように、2つのアプリの例を入れた上で3つ目の「Space Ballet」はどんなアプリかを聞いてみます。
実行すると「Dance like a ballet dancer in space to music of your choice.(好みの音楽に合わせて、空間でバレエダンサーのように踊る。)」となりました。
他のタイトルから生成してみた。
- skyscraper hacker(摩天楼ハッカー) You have just joined a group of hackers who have infiltrated the skyscrapers in a futuristic city. Your objective is to climb up the side of the buildings while avoiding detection from the guards patrolling on top.(あなたは近未来都市の高層ビル群に侵入したハッカーグループに加わりました。あなたの目的はビルの上をパトロールしている警備員に見つからないようにしながら、ビルの側面を登ることです。)
- A Clockwork Orange(時計じかけのオレンジ:映画のタイトル) Use VR to act out scenes from the movie A Clockwork Orange(映画「時計じかけのオレンジ」のシーンをVRで演じる)
- Lose ten pounds.(10キロ痩せろ!) Conquer your weight loss obstacle course by running through an infinite desert, avoiding obstacles and eating beans.(無限に広がる砂漠を障害物を避けながら走り、豆を食べて、ダイエットのための障害物コースを制覇しましょう。)
すごいですね!適当に考えたタイトルから遊んでみたいゲームの概要が生成されます。また映画のタイトルを入れたところ、きちんと映画のタイトルと理解した上でのアイディアが返ってきました。
フィットネス以外のアイディアも返してくれる
最初の文のVideo game ideas involving fitness and virtual realityからfitnessを除いて試してみました。
- skyscraper hacker(摩天楼ハッカー) Use VR to become a hacker and climb buildings.(VRを使ってハッカーになり、ビルに登る。)
fitnessを除くことでシンプルなVRゲームの内容に変わりました。例文2つともFitnessがないので引っ張られているようですが、いくつか例文を用意することで意図するアイディアをもらうことが出来ます。
どんなときに使えるのか?
タイトルを考えるだけでアイディアを無数に出してもらうことが出来ます。新しいアイディアを考えることは難しいですが、OpenAIを使うことでいくつでもアイディアを出してもらうことが出来ます。
本Exampleでは自分でタイトルを考える必要がありますが、最初に数十の単語を用意しプログラムで組み合わせを生成することで、タイトルもいくつでも用意すること、更にそこから山盛りのアイディアを短時間で受けることが出来ます。新しい事業アイディアを考えるときなどに、2-3個の例を考えるだけで、そのルールを理解した上で適した情報をどんどん返してくれる驚異的なアプリでした。