今回は、「Microsoft Azure Storage Explorer」を使ってAzure Storageにデータをアップロード、ダウンロードする方法をご紹介します。
Microsoft Azure Storage Explorerについて
Azure Storageに関するデータをアップロード、ダウンロードする方法としては、
以前「AZURE STORAGE編~5分でわかるAZURE STORAGE BLOB アップロードとダウンロード~」にて「Azure Storage Explorer」というサードパーティ製ツールをご紹介しました。
今回ご紹介する「Microsoft Azure Storage Explorer」は「Azure Storage Explorer」と名称こそ似ていますが、Microsoftが提供する公式のクライアントツールとなります。
Azure Storageのクライアントツールはいくつかありますが、スタンドアロンアプリとして唯一Mac OS、Linuxにも対応している点が特徴として挙げられ、またMicrosoft純正のためMicrosoftアカウントで容易にAzure Storageを管理できるツールとなっています。
ストレージアカウントの登録
ここからは、実際にMicrosoft Azure Storage Explorerを使ってAzure Storageを操作していきます。
Microsoft Azure Storage Explorerについては、こちらのサイト
からダウンロードし、インストールをしておきます。
また、ストレージアカウントについては、このツールでは作成ができないため、あらかじめ作成しておきます。
※ストレージアカウントの作成については「AZURE STORAGE編~【RE:NEW】5分でできるストレージ作成 ~」
を参照ください。
ストレージアカウントを登録する場合には、接続文字列、SAS URI、アカウントキーのいずれかが必要になります。
今回はアカウントキーを用いて接続を試みるため、あらかじめアクセスキーを取得しておきます。
Azureポータルの「ストレージアカウント」から接続したいストレージアカウントを選択し、「アクセスキー」から「ストレージアカウント名」およびアカウントキーをコピーして控えておきます。(アカウントキーは「key1」、「key2」のいずれでも構いません。)
ストレージアカウントの情報が取得できたら、Microsoft Azure Storage Explorer画面左上のプラグ型アイコンをクリックします。
表示されるテキストボックスには、登録するストレージアカウントの接続文字列、SAS URI、アカウントキーのいずれかを入力します。
今回はアカウントキーを用いるため、先ほど取得したアカウントキーを入力して「Next」をクリックします。
※ ここで、接続文字列、またはSAS URIを入力した場合、入力形式に合わせて接続情報が読み取られ、即時接続可能な状態になります。ただし、SAS URIを入力する場合には、「List」のアクセス許可が有効でないと接続できません。
続く画面では、アカウントキーがすでに入力済みとなっているため、「Account name:」にアカウント名を入力し、「Storage endpoints domain:」で「Microsoft Azure Default」を選択して「Next」をクリックします。
最後に入力の誤りがないことを確認したら「Connect」をクリックして接続を行います。
ツリーにストレージアカウントが追加されていることが確認できました。
Azure Storageの操作
ストレージアカウントが登録できたので、Azure Storageを操作してみます。
まずは、BLOBストレージに新しいコンテナーを作成します。ストレージアカウントの「Blob Containers」を選択後、右クリックメニューで「Create Blob Container」を選択します。
ツリー上に新しいコンテナーが追加されるので、任意のコンテナー名(半角英数小文字、およびハイフンのみ)を入力します。
作成されたコンテナーはデフォルトではパブリックアクセスが許可されていないため、必要に応じて、コンテナーの右クリックメニューの「Set Public Access Level…」でアクセス許可を変更します。
今回はテストのため、2番目の「Public read access for container and blobs」に変更します。
ファイルのアップロード、ダウンロード
作成したコンテナーにファイルをアップロードします。
コンテナーを選択した状態で、アップロードしたいファイル、フォルダーを画面にドラッグ&ドロップします。
アップロードプロセスが実行され、ドラッグ&ドロップしたものがそのままコンテナーに反映されます。フォルダーをアップロードした場合にはフォルダー構造ごとアップロードされます。
BLOBのURLにアクセスするとアップロードしたファイルが表示されました。
ダウンロードに関してはドラッグ&ドロップではできないため、ファイルを選択した状態でツールバーの「Download」をクリックします。
保存ダイアログが表示されるためするフォルダーを選択して保存をクリックすると指定したフォルダーにファイルがダウンロードされます。
いかがでしたか?
次回は、Microsoftアカウントを使ったMicrosoft Azure Storage ExplorerでのAzure Storageの管理をご紹介します。
次回もお楽しみに。