はじめに
本記事では、Databricksのコンシューマいわゆる消費者にまつわる事例をご紹介します。
1,Electrolux社
公式事例URL:https://databricks.com/customers/electrolux
2,Grab社
公式事例URL:https://databricks.com/customers/grab
■Grab社
■ユースケース
豊富な顧客セグメントとより深いプロファイルを構築
より効率的かつ効果的に、顧客により良いサービスを提供
■課題
・様々なデータチームがそれぞれの目的を基に業務を行なっていたため
一貫性をもって顧客を理解できていなかった
・部門間での各データにある属性間の関係を見落としていた
・それぞれのチームでそれぞれのシステムを構築していたため複数のデータパイプラインができ、それぞれを維持および更新管理をする必要があった
・エンジニアの工数が増大し、コストも大幅に増加した
・データの民主化を行ない各チームでその可能性を統合して深い洞察を得る必要があった
上記課題から必要としていたニーズ
・データ量に関係なく拡張や部門間などでのコラボレーションを可能にする統合データ分析プラットフォームが必要だった。
・顧客にパーソナライズされた体験を提供するために顧客セグメントの集中化された一貫したビューを提供するソリューションが必要だった。
■成果
・Databricksを搭載したGrabの社内セルフサービス顧客データソリューション(Customer 360)は、様々な角度から集約された顧客属性の真の単一ソースを実現した。
この民主化された顧客データにどこからでも安全にアクセスして、顧客の習慣やニーズについてよりよく学習し、強化されたアプリ内エクスペリエンスを作成できるようになった。
・Databricksを活用したCustomer 360により、Grabは顧客データを活用し、地理空間的またはトランザクションの観点を超えて、さまざまな製品セグメントおよび機能にわたってお客様の一貫した理解を構築できるようになった
・Delta Lakeを通じて、Grabは、データの整合性とセキュリティをさらに強化する方法で、Webサイトやアプリケーションからユーザーが生成した数千の信号とデータソースを取り込み、最適化。
・数週間かかっていた面倒な作業が今では数時間に短縮
・データをシームレスに統合するDatabricksの機能により、豊富な顧客セグメントとより深いプロファイルを実現
・完全にセルフサービスの内部ポータルを通じて、さまざまなチームが簡単にコラボレーションして、顧客データ、洞察、属性、およびライフタイムバリューを調査可能になった
・より効率的かつ効果的に、より適切な推奨を行ったり、顧客の好みに合わせた新機能を設計したりして、アプリ内エクスペリエンスを改善し、顧客により良いサービスを提供できるようになった。
■Electrolux社
■ユースケース
売上予測を改善し、サプライチェーンを合理化し、製品をタイムリーに提供することで収益を予測し、顧客満足度を向上
■課題
・400以上の倉庫と流通センターより年間6000万以上位の製品を製造、出荷しているため、非常に複雑なサプライチェーン(仕入れから出荷までの一連の流れのこと)となっている
・このサプライチェーンにより、競争圧力や揮発性物質のコストの発生
・サプライチェーンの複雑さと管理するモデルの数が多かったため、データ資産を管理するだけでなく、さまざまなモデルすべてをバージョン管理するためのより良い方法が必要
・分析方法は、従来Excelに複数のデータソースから履歴情報(価格、オンライン評価、レビューなど)を入力。このプロセスで非常に大きなリソースを消費するだけでなく、マーケティングキャンペーンの影響を明確に示さない不正確な予測をもたらした
■成果
・Databricksを使用すると、Electroluxは大量の消費者データと製品データを簡単に取り込み、機械学習を大規模に活用して、マーケティングROIと売上予測の改善を通じてバリューチェーンを最適化する方法をより深く理解できた
・Delta Lakeを使用すると、Electoluxのデータチームは数百万のデータポイントを簡単に取り込み、データ品質の問題を心配することなく、大規模な堅牢な本番データパイプラインを構築できた。
・MLflowは、Electroluxの完全な機械学習ライフサイクルを合理化します。「Databricksを使用すると、さまざまなバージョンの実験とシミュレーションを追跡し、組織全体でモデルをパッケージ化して共有及び展開が可能。その結果、予測モデルをはるかに速いペースで反復して、より正確な予測を行うことができる。
・データチームにとって、技術者ではないチームメンバーが活用できる方法で実用的な洞察を提供することも重要である。全体として、同じプラットフォームでのデータサイエンス、エンジニアリング、およびアナリストチームの統合により、チーム間のコラボレーションが促進され、ビジネス全体の販売と運用を改善する新しいデータ主導の機会が生まれた。
・エレクトロラックスの販売予測エンジンの中核にDatabrikcsを導入したことにより、絶え間なく改善されてスマートになっている何千ものモデルにデータを供給するため、グローバルサプライチェーンの複雑さは今や貴重な資産であり、競争上の差別化要因と見なされている。
同社は現在、消費者と市場が将来どのように振る舞うかをより正確に予測することが可能。これらの新たな洞察により、サプライチェーンのすべての重要な側面が改善。特に、販売およびマーケティングキャンペーンが販売予測に与える影響大。
・Databricksを使用すると、セールスプロモーションがより的確に行われるだけでなく、適切な製品を適切なコンシューマーに適切なタイミングで提供可能となる