■はじめに
Microsoft Azureで提供されるAzure仮想マシンにおいて汎用的なタイプとされる「D」シリーズに、第三世代となる「Dv3」が追加され提供が開始されました。それとタイミングを同じくして、汎用型のDシリーズと比較してメモリを重視した「E」シリーズが「Ev3」としてAzure仮想マシンの選択肢として発表されました。この記事では各タイプの特徴や価格についての比較をまとめていきます!
※現時点(2017年7月25日)では、Dv3/Ev3シリーズは日本リージョンでは提供は行われておりません。「米国東部」「米国東部2」「米国西部2」「西ヨーロッパ」「東南アジア」のみで利用可能です。
■特徴
現在提供されているAzure仮想マシン(A,Dシリーズなど)はHaswellと称される2.4GHz Intel Xeon E5-2673 v3プロセッサが利用されたものが主流となっています。今回発表されたDv3、Ev3に関してはBroadwellと称されるIntel Xeon E5-2673 v4 プロセッサを利用したものとなっています。
そしてDv3とEv3の大きな特徴として仮想マシン上でHyper-Vを使用できるNested Virtualizationが使用できる点があります。これはどういう機能かというとDv3とEv3のVMを利用した場合、VMの中でさらにHyper-V Hypervisorを追加出来ます。イメージとしては以下のようになります。
これによりパブリッククラウドであるAzure上でも物理マシン同様にHyper-V環境を作るのと大差なく使用できるようになります。様々なシナリオでより柔軟にパブリッククラウドが扱える用になりますね!
■価格について
価格については現行のものと比較して30%弱低く設定されています。それでいてなお性能は向上しています。以下に簡単な比較表を作成しました。Ev3シリーズに関してはD2シリーズのDv2シリーズのD11~14と比較しています。
■まとめ
いかがでしたでしょうか、仮想マシン上で仮想化環境を構築、Microsoftが目指すコンテナ型仮想化機能の実現がぐっと身近になった気がしますね!通常の仮想マシンとしても非常にコストパフォーマンスの良いファミリーになるので、東京リージョンで利用可能となるのが待ち遠しいです!
次回もお楽しみに!