Microsoft Ignite 2021の基調講演で発表された「Azure OpenAI Service」。公式ページにある通りOpenAI でOpenAI APIを発行してもらったのでExpamplesにある49個のアプリから「Interview questions」をPythonから実行して試行錯誤します。
OpenAIのExpamplesにあるInterview questionsとは
公式の説明では、「Create interview questions.」とあり、“インタビュー質問の作成”となります。
公式のタグでは「Generation」1つが付与されています。
プログラムを見るとエンジンは「davinci-instruct-beta」という「davinci-instruct」というエンジンのβ版となっております。
サンプルコードでは最初に「Create a list of questions for my interview with a science fiction author:(SF作家にインタビューするための質問リストを作成する。)」とあり、相手を決めるとインタビューする項目を返してくれます。
早速使ってみた
公式にあるコードを参考に、好きな文章を入れられるように str という変数に会話を入れて実行できるようにします。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 |
Python Code ‘’’ import os import openai openai.api_key = os.getenv("OPENAI_API_KEY") str = """Create a list of questions for my interview with a science fiction author: 1.""" response = openai.Completion.create( engine="davinci-instruct-beta", prompt=str, temperature=0.8, max_tokens=64, top_p=1.0, frequency_penalty=0.0, presence_penalty=0.0, stop=["1."] ) print(response["choices"][0]["text"]) ‘’’ |
インタビューでの質問を考えてくれる
実行すると、
「What is the inspiration for your writing?
- What themes do you explore in your work?
- What is your favorite science fiction film?」
となりました。
「あなたの文章のインスピレーションは何ですか?
- 作品の中でどのようなテーマを探求していますか?
- 好きなSF映画は何ですか?」
といった感じでSF作家向けの質問を考えてくれます。
実行するたびに質問する内容も変わるので、何回か実行することで
「科学の将来についてどのようにお考えですか?」
「科学の哲学についてどのようにお考えですか?」
「科学の宗教的な意味合いについてどうお考えですか?」
のように、最初とは切り口が違う質問を考えてくれます。
max_tokenを大きくすることで多くの質問を考えてくれる
max_tokenを64→256にすることで、3問から6問になりました。
token数で課金対象になるので状況に合わせてにはなりますが、数字を変更することで多くのインタビュー項目を返してくれます。
1回の実行では質問が比較的似る傾向があるので、tokenを増やすよりは複数回実行させ、これは使えそうという項目をピックアップしたほうが良さそうに見えます。
インタビューの相手やシチュエーションにあわせて質問が変わる
「IT企業のCEOに、採用についてインタビューするための質問リストを作成する。」とすると
「応募者に内定を出すための会社の基準は何ですか?
- 会社の採用プロセスはどのようになっていますか。
- 会社の採用方針は何ですか。」
のように変わります。
IT企業を製造業等に変えてもそれほど質問内容が変わらないのは、採用についてだからかもしれないです。
有名人であれば固有名詞でも作ってくれる
「サティア・ナデラ(マイクロソフトCEO)にインタビューするための質問リストを作成する。」とする
「テクノロジーの5つの推進力とは何だと思いますか?
- 民主化の原動力となったものは何か?
- マイクロソフトによるノキアの買収がどのように進んでいるかについて、あなたの意見を聞かせてください。
- マイクロソフトは将来的にどのような位置づけにあるのでしょうか?」
のように、かなり具体的な質問が出力されます。
どんなときに使えるのか?
一般的な質問が比較的多いものの、インタビューをするときの項目を考えるときに活用できます。固有名詞の例でわかるように、情報が多いほど具体的な質問を返してくれるようです。
新しい人に会いに行くとき、事前にどんなことを話そうか?と言ったときに気軽に使うこともできると思います。相手に似た有名人で質問を考えることで、より具体的な質問が生成されます。