今回は、Azure上で稼働している仮想マシンに対し逆引き設定を行ってみます。
※リソースマネージャー環境が対象となります。
1. Azureでの逆引き設定
Azureの仮想マシンに対しPowerShellを使って逆引き設定をすることができます。
仮想マシン内でメールサーバーを構築する場合にはこの逆引き設定が必要になりますが、将来的にはAzure DNSの正式リリース後に方法が変更になる可能性はあると思われます。
2. 設定する情報
対象ドメイン:recipetest.kc-cloud.jp (テスト)
対象パブリックIP名:recipetest
リソースグループ:recipetest
※予めパブリックIPは静的にしておく必要があります。設定はポータルからできます。
3. PowerShellの操作
下記のコマンドで実行できます。
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$pip = Get-AzureRmPublicIpAddress -Name recipetest -ResourceGroupName recipetest $pip.DnsSettings = New-Object -TypeName Microsoft.Azure.Commands.Network.Models.PSPublicIpAddressDnsSettings $pip.DnsSettings.DomainNameLabel = "recipetest" $pip.DnsSettings.ReverseFqdn = "recipetest.kc-cloud.jp." Set-AzureRmPublicIpAddress -PublicIpAddress $pip |
実行時にエラーが出る場合は下記の原因が考えられます。
・該当ドメインの逆引き権限が委譲されていない
・パブリックIPが動的になっている
・ドメインネームラベルが既存で他者に使われている
成功していれば、逆引きがされていることを確認できます。
以上が操作となります。
Azureでメールサーバーを構築する場合等に参考にしていただければと思います。
次回もお楽しみに!