Azure Filesで共有ファイルサーバの構築(Ubuntu編)

前回はWindows ServerからAzure Filesにマウントしましたが、今回はUbuntuに対して接続を行います。

Azure Filesとは

http://blogs.msdn.com/b/windowsazurej/archive/2014/06/05/blog-introducing-microsoft-azure-file-service.aspx

簡単に説明するとAzure Blobを共有ストレージとして利用できるようなサービスです。
SMB ファイル共有を使って、WindowsサーバやLinuxなどと接続することが出来ます。

各サーバからは5TBのストレージに見えますが、課金は置いてあるデータ1GB当たりの課金となるため、価格メリットも高く、拡張性にも優れています。

事前準備編

今回は公開鍵認証方式にするので、事前に鍵の作成を行います。
パスフレーズを付けない方法で作成していますが、必要に応じてパスフレーズを設定してください。

1. Windows上でPutty Genを起動します。
参考:http://www.cc.tsukuba.ac.jp/WinSCP/PuTTYgen/

2. 起動したら「生成」ボタンをクリックします。

3. 公開鍵と秘密鍵が生成されるので、SSHに利用する秘密鍵はPC内に名前を付けて保存します。

4. 公開鍵はAzure Portalに対して貼り付ける必要があるので、控えておいてください。

実装編

1. 新規作成
左上「新規(+)」をクリックします。
Compute > Ubuntu Serverを選択し、「作成」をクリックします。

2. VMの作成
新しく表示された画面でホスト名やユーザー名などを登録します。また、事前準備編で作成した公開鍵をSSH公開キーに貼り付けます。最後に実行をクリックします。

3. 起動
起動画面ですが、Windows Serverと異なり接続はありませんので、通常のSSHクライアントから接続を行います。

4. SSH接続
VPN環境がある場合はローカルIP,ない場合はグローバルIPとSSH用にアサインされたポートを利用してSSH接続を行います。
この時事前準備編で作成した秘密鍵を”認証”のプライベートキーファイルで指定します。


5. ファイルマウント用のキーの取得
ファイル共有を追加すると、エンドポイントのURLなどが取得できるようになります。

エンドポイントのURLに加えて、アクセスキーも取得しておきます。

6. Linuxサーバへのアタッチ
cifs-utilsのインストール

マウントの実施

マウントの確認

これで5TBまでスケール出来る1GB 単位で課金される非常に使い勝手の良い共有ファイルサーバを構築することが出来ました。
さらに、通常のストレージと違いデータが3箇所に保存されているというメリットもあるデータ堅牢性にも優れたファイルサーバとなります。

次回はAzure Active DirectoryでのSSO環境について紹介します。
お楽しみに!

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