AzureのIoTサービスの一つにリアルタイムにデータを収集してAzure環境に取り込むことが可能な「Azure Event Hubs」というサービスがあります。今回はEvent Hubsの概要やパフォーマンスについてご案内していきます。
■どのようなところでEvent Hubsを利用するか?
IoTやビッグデータ分野において、リアルタイムに大量のデータを収集し分析するようなニーズがあると思います。
Event Hubsは分析に伴うクラウドへの入口として利用できるイベント取り込みサービス
となります。リアルタイムに数百万件のイベントの取り込みが可能で高い信頼性があります。
■構成イメージ
Event Hubsの構成イメージです。データを加工するための「stream analytics」や裏にはデータを保存するための「SQL Database」と組み合わせて利用するケースが多いかと思います。
■料金体系
Azure公式サイトの掲載されているEvent Hubsの料金ページより抜粋いたします。
※イングレス イベントは、64KB 以下のデータ ユニットです。それぞれのイベントが課金対象イベントになります。メッセージは 64KB 単位に切り上げて課金されます。たとえば、8 KB の課金は 1 イベント分になりますが、96 KB メッセージの課金は 2 イベント分になります。
■パフォーマンスの仕様について
Event Hubsを利用して何台ぐらいのデバイスが利用できるか、その場合の構成はどうなるのか、といったような疑問がわいてくると思います。
Event Hubは上記の料金体系に記載がある「スループットユニット」の数によって性能を段階的に変更することができます。
1スループットユニットあたりでは下記の性能となります。
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・受信:最大で1秒あたり1MB、または1秒あたり1,000イベント数
・送信:最大で1秒あたり2MB
1日単位では下記の性能となります。
・受信:最大で84.38GB、または86,400,000イベント数
・送信:最大で168.75GB
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よってどれくらいのキャパシティかと計算する場合、1秒あたりの容量及び同時に処理するイベント数を考慮する必要があります。
仮に30分に一回のイベント /1イベントあたりで3kByte程度の機器であれば、58万台もの機器を処理できる計算になります。
※あくまで単純計算で同時に処理しないことを想定した台数です。実際には検証等が必要になります。
いかがでしたでしょうか?
IoT関連では2016年3月にされたIoTのクラウドへの入り口となるサービスAzure IoTもかなり注目度高です。ますますサービスが充実してきておりますので今後もアップデートしていきますね!
次回もお楽しみに!!