GPT-4.1 と GPT-5.4 の違いを比較する|コストと要約精度を検証

はじめに

本記事では、ナレコムAIChatbotを活用し、GPT-4.1 と GPT-5.4 のコストや運用面の違いを比較します。
2026年5月時点では、GPT-4.1 は ChatGPT では提供終了していますが、API 経由では引き続き利用可能です。
本記事は、ナレコムAIChatbot + Azure OpenAI で行った簡易比較であり、比較観点はコスト、応答速度、要約品質の3点です。

ナレコムAIChatbotは、企業内の問い合わせ対応や情報検索を効率化できるAIチャットボットです。
社内ナレッジを活用し、業務の自動化や回答の迅速化を支援します。

検証条件

項目 内容
検証日 2026-05-07
実行基盤 ナレコムAIChatbot + Azure OpenAI
比較モデル GPT-4.1 / GPT-5.4
デプロイ種別 Global Standard
max output tokens 300
試行回数 各3回

本記事は、上記条件のもとで簡易的に比較した結果です。
特に応答速度や要約品質は、プロンプトや出力長、設定値によって変動するため、あくまで参考値としてご覧ください。

コスト

項目 GPT-4.1 GPT-5.4
入力コスト USD 2 / 1M tokens USD 2.50〜5 / 1M tokens
出力コスト USD 8 / 1M tokens USD 15〜22.50 / 1M tokens
キャッシュされた入力 USD 0.50 / 1M tokens USD 0.25〜0.50 / 1M tokens

GPT-5.4
272kトークン以下: 入力2.5ドル / 出力15ドル / キャッシュ0.25ドル
272kトークン以上: 入力5ドル / 出力22.5ドル / キャッシュ0.5ドル

備考

価格は、各モデルのグローバル標準価格を参照しています。
なお、実際の課金は利用するクラウド、リージョン、デプロイ種別によって異なる場合があります。

総コストは以下の式で算出できます。

コスト面だけを見ると、GPT-4.1 のほうが比較的安価であることが分かります。
一方、GPT-5.4 は入力・出力ともに単価が高めです。

レスポンス速度

レスポンス速度については、今回は厳密なレイテンシ計測を行っていないため、モデル間の優劣は断定していません。
一般的には GPT-4.1 のほうが軽快に感じる場面もありますが、実際の体感速度は処理内容、出力長、推論の複雑さによって変わります。

要約精度

以下は、検証用に用意した1つの文章をもとに、GPT-4.1 と GPT-5.4 の要約結果を比較したものです。

テスト文章

近年、リモートワークを導入する企業が増えている。
その背景には、通勤時間の削減や人材確保のしやすさがある。
一方で、チーム内のコミュニケーション不足や、業務の進捗が見えにくくなるという課題もある。
そのため、導入に成功している企業では、定例ミーティングの頻度を増やしたり、チャットツールでの報告ルールを明確化したりしている。
さらに、評価制度についても、勤務時間ではなく成果ベースで見直す動きが進んでいる。
リモートワークは単なる勤務形態の変更ではなく、組織運営全体の見直しを伴う取り組みだといえる。

GPT-4.1

リモートワークの導入が進む背景には通勤時間の削減や人材確保の容易さがあるが、コミュニケーション不足や業務進捗の把握が難しいという課題も存在する。成功している企業はミーティングの頻度増加や報告ルールの明確化、成果ベースの評価制度への見直しなどを行っている。リモートワークは勤務形態の変更だけでなく、組織運営全体の見直しが必要な取り組みである。

GPT-5.4

リモートワークの導入が広がる背景には、通勤時間の削減や人材確保のしやすさがある。一方で、コミュニケーション不足や進捗管理の難しさといった課題もあるため、成功企業では会議や報告ルールを整備している。さらに、評価制度も勤務時間ではなく成果重視へ見直されており、リモートワークは組織運営全体の改革を伴う取り組みである。

比較結果

今回の1サンプルでは、GPT-4.1 は原文への忠実性が高く、GPT-5.4 は読みやすさや自然さに優れる印象でした。
ただし、文書の長さや専門性、圧縮率によって結果は変わる可能性があります。

整理すると、以下のようになります。

・GPT-4.1:忠実性が高い
・GPT-5.4:自然さが高い

まとめ

今回の簡易比較では、GPT-4.1 はコスト面と要約の忠実性で優位に見えました。
一方で GPT-5.4 は、要約文の自然さや読みやすさに強みがありました。
ただし、この結論は短い1サンプルでの比較に基づくため、実運用前には対象文書で再検証するのが安全です。

なお、GPT-5.4 は公式にはコード生成や複雑な文章生成などでも強みがありますが、本記事では未検証です。
用途に応じて、コスト重視なら GPT-4.1、文章の自然さ重視なら GPT-5.4 を選ぶのがよいでしょう。

参考文献

この記事を書いた人

azure-recipe-user