ナレコム藤本です。Hololens Advent Calendar 2017 10日目の記事です!
今回は、空間の物体の長さを測定するiOSアプリ「AirMeasure」と、
同様に計測が出来るHoloLensのMixedRealityToolkitのサンプル「GazeRuler」を比較したいと思います。
AirMeasure
AirMeasureは、ARフレームワークであるARKitを活用したアプリケーションで、空間の物の長さを測ることができます。
参考記事はこちら
HoloLens GazeRuler
HoloLensのMixedRealityToolkitのサンプルにあるGazeRulerを用いると同じように物体の長さを計測することができます。
開発の記事はこちらを参照してください。
今回の実行動画は、2017/12/10時点で最新のMixedRealityToolkit for Unity 2017.2.0p1 MRTP4 v1.2017.2.0(2acbb55)を用いています。
検証
AirMeasureを試した動画がこちらです。(後半、激しく動かしているので注意してください。)
ノートPCの横幅が34.5cmあるのに対し、AirMeasureの結果は37.2cmでした。
数センチの誤差があるようです。また計測開始してから終了するまでにも、位置がズレてしまうことが多々あります。
後半、激しく動かしても測定位置がもとに戻っているので、空間認識を行っている様です。
今回はあまりズレませんでしたが、激しい動きをすればよくズレます。
HoloLensのGazeRulerで計測した結果の動画がこちらです。
GazeRulerの結果は34.4cmでした。AirMeasureよりも精度がいいようです。
HoloLensでは、最初にSpatialMappingで空間のスキャンを行います。
カーソルがスキャンされた物体の上に乗るので、正しく測定しやすいです。
ただし、メッシュが割と粗いので、角になっている部分や小さいものは難しいです。(点群で取得すれば良さそう)
また、近いところはホログラムが見えなくなるため、計測しずらいです。
後半、HoloLensを激しく動かしても、空間認識により測定位置がズレずに戻ってきます。
iPhoneとは違い複数のカメラを用いて、空間認識をしているので、その点は優れています。
以上です。