Microsoft Copilot Studio の料金とセキュリティについて調べてみた

はじめに

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する クラウド AI by ナレコム Advent Calendar 2023 の1日目にあたる記事になります!

この記事では Microsoft Copilot Studio を使うにあたって、まずは料金とセキュリティについて調べていきます。

Microsoft Copilot Studio とは

先日開催された「Ignite 2023」で発表された最新サービスになります。Microsoft は Bing Chat などの名称も「Copilot」に変更されている中で、この Copilot Studio は Copilot と呼ばれる AI ボットをユーザー自ら構築することができるプラットフォームサービスとして登場しました。

概要

ローコードで開発可能なインターフェースが用意されておりプログラミングを用いずにオリジナル AI ボットを開発可能な製品になっています。

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公式ドキュメントはこちらになります。

つい先日、日本リージョンでも利用可能となりました。

料金について

エージェント (AIボット) 1つあたりの金額とセッション (後述) の従量課金形態です。多くのカスタマイズ可能な GPT サービスはユーザー単位の課金形態が多いことを踏まえると、大企業ほどリーズナブルになる価格体系かもしれません。

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セッションの考え方は以下と定義されるアナウンスがされています。※2023年11月30日現在

  1. ユーザーがチャット セッションを終了する
    ボットが新しいメッセージを 30 分以上受信しない場合、セッションは終了したと見なされます。

  2. セッションが 60 分を超えた場合
    60 分後に発生する最初のメッセージによって、新しいセッションが開始されます。

  3. セッションで 100 以上のターンがある場合
    ターンは、ユーザーとボットの間の 1 つの交換として定義されます。 101 ターン目で、新しいセッションを開始します。

使用条件

個人の「Microsoft アカウント」では利用できず、組織アカウントが必要となります。Power Virtual Agents 機能が Copilot Studio で提供されている背景から、Microsoft 365 E3, E5, F3 などのライセンスでの利用が必要となります。

オリジナル AI ボットを作成用に使うアップロードファイル

Copilot Studio からファイルのアップロードが可能です。
初期設定からファイルアップロードまでを確認していきます。

スタジオへのアクセス

Copilot Studio のページにアクセスを行い「無料トライアルを始める」をクリックします。

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必要な情報を入力して Get Started を押しましょう。

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少し時間が経つとアクセスできます。
日本リージョンの選択が可能なことが確認できます。

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ここでトライアル環境へのアクセスはできました。

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コパイロット (オリジナル AI ボット) の初期設定

先ほどの画面で完了を押すと早速ボットの作成画面になります。

今回は弊社を盛り上げる存在「ナレコムくん」という名前で日本語を扱うボットを作ります。日本語は会話強化の機能をまだ使えないようですが英語の場合は外部の Web サイトなどを参照できるようです。

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クリックすると設定のアニメーションが表示されます。

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10秒程度でオリジナル AI ボットであるナレコムくんのインターフェイスに遷移しました。

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初期インターフェースはこのようになっています。

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独自ファイルを投入する

左側の「生成 AI 」タブをクリックします。

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スクロールをするとファイルをアップロードする箇所が表示されます。
※現在プレビューです。

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セキュリティの確認

アップロードされたファイルは Dataverse 内に安全に保存されるとドキュメントに記載されています。

Dataverse のセキュリティは Power Platform のセキュリティガイドラインが適用されます。

なお現時点の Microsoft Copilot Studio におけるセキュリティとガバナンスは以下ドキュメントから確認可能です。

Microsoft 365 のセキュリティガイドラインに則ってデータが保護されるようです。
※あくまで筆者の観点です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。日本リージョンでも利用可能になった Microsoft Copilot Studio の料金とセキュリティの考え方について調査してみました。ノーコードのインターフェイスがあり、エージェントとセッション単位で GPT を作れるサービスというのは魅力的ですね。

私の生成 AI 機能の利用が解放され次第、オリジナルボットの作成を開始したいと思います。

またナレッジコミュニケーションでは「Musubite」というエンジニア同士のカジュアルトークサービスを利用しています!この記事にあるような生成 AI 技術を使ったプロジェクトに携わるメンバーと直接話せるサービスですので興味がある方は是非利用を検討してください!

今後もクラウド AI の最新情報を皆さんに届けていきたいと思います。お楽しみに!

この記事を書いた人

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