前回構築したサイト間接続したVPN内のWindows ServerにAzure Filesをつないでみます。
Azure Filesとは
簡単に説明するとAzure Blobを共有ストレージとして利用できるようなサービスです。
SMB ファイル共有を使って、WindowsサーバやLinuxなどと接続することが出来ます。
各サーバからは5TBのストレージに見えますが、課金は置いてあるデータ1GB当たりの課金となるため、価格メリットも高く、拡張性にも優れています。
実装編
1. 新規作成
左上「新規(+)」をクリックします。
データ+ストレージ > Storageを選択します。
2. 価格レベルの選択
今回はローカル冗長で十分と考え、”ローカル冗長”を選択します。
3. ストレージアカウントの選択
Windows Serverを立てたリソースグループと同じリソースグループを選択します。
4. ファイル共有の設定
旧ポータルの場合、PowerShell等で設定する必要があった項目が、プレビューポータルならそのまま利用することが出来ます。
ファイル共有 > 追加 を行い、新しくファイル共有の追加を行います。
5. ファイル共有の確認
ファイル共有を追加すると、エンドポイントのURLなどが取得できるようになります。
エンドポイントのURLに加えて、アクセスキーも取得しておきます。
6. Windowsサーバへのアタッチ
前回起動したWindows Serverに対してリモートデスクトップ接続し、コマンドプロンプトを立ち上げます。
以下の様に実施します。
1 |
C:> net use z: \\[ストレージアカウント].file.core.windows.net\[ファイル共有] /u:[ストレージアカウント] [アクセスキー] |
7. 接続確認
Windows サーバのエクスプローラに追加されていることが確認できます。
プロパティを確認すると5TBのストレージがアタッチされていることが確認出来ます。
8. 仮想HDDの作成
このままでは利用できないので、仮想ハードディスクの設定をします。
Windowsサーバのアイコンから”ディスクの管理”を立ち上げます。
操作>VHDの作成 をクリックします。
OSにあわせて、VHD、VHDXを選択します。
今回は2TBで充分なので、VHDを選択しています。
9. ディスクのフォーマット
“ディスクの管理”に戻るとディスクが追加されているので、右クリックから「ディスクの初期化」をクリックします。
ディスクの初期化をすると、ボリュームが未割り当てとなるので、未割り当てのボリューム(右側)上で右クリックし、「新しいシンプルボリューム」をクリックします。
ウィザードはそのままクリックして進めます。
10. ボリュームの確認
エクスプローラ上でもボリュームが追加されたことが確認できました。
ボリューム上で右クリックから共有をクリックすることで享有ファイルサーバとして利用することが出来ました。
これで2TB(または5TB)までスケール出来る1GB 単位で課金される非常に使い勝手の良い共有ファイルサーバを構築することが出来ました。
さらに、通常のストレージと違いデータが3箇所に保存されているというメリットもあるデータ堅牢性にも優れたファイルサーバとなります。
次回は同じことをUbuntu上で構築してみます。
お楽しみに!
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