Azure Machine LearningをPowerShellで操作してみた。② (プレビュー)

今回は、前回ご紹介したAZURE MACHINE LEARNINGをPOWERSHELLで操作するモジュール「AzureMLPS」を使い、新規Workspaceの作成やExperimentのエクスポート、インポートをする方法をご紹介します。

AzureMLPSには新規Workspaceの作成やExperimentをjson形式でエクスポート、インポートする機能が備わっています。
この機能を使って、既存のWorkspaceからExperimentをエクスポートし、新規作成したWorkspaceにインポートをしてみます。

※本記事にはAzureクラシックポータルでの操作が含まれており、今後仕様が変更になる場合があります。

Workspaceの新規作成

まずWorkspaceの新規作成ですが、作成にあたってAzureに「管理証明書」を登録しておく必要があります。
PowerShell で下記のコマンドを実行して自己証明書の作成とcerファイルのエクスポートを行います。

作成されたcerファイルをAzureに登録します。
Azureクラシックポータルの「設定」から「管理証明書」タブを選択し、「アップロード」をクリックします。

先ほど作成したcerを選択し、右下のチェックをクリックします。

管理証明書がアップロードできたら、下記コマンドによりサムプリントを確認しておきます。

続いて、Workspaceの作成に「ストレージアカウントキー」が必要になるため、下記コマンドによりPowerShellでAzureに
サインインしておきます。

※この操作には「Azure PowerShell」のインストールが必要になります。

以上の操作が完了したらPowerShell で新規Workspaceを作成していきます。
下記のコマンドを実行することで、既存のWorkspaceと同じストレージアカウントに新規Workspaceが作成されます。

Experimentのエクスポートおよびインポート
Workspaceの作成ができたところで、既存のWorkspaceからExperimentをエクスポートし
新規Workspaceへインポートします。

今回は「Run Selected – Sample」というExperimentをエクスポートし、「New – Run Selected」という名称で新規Workspaceにインポートします。

まずは、下記のコマンドによりExperimentをjson形式でエクスポートします。
OutputFileオプションにはファイル名を指定します。実行すると指定したフォルダにjsonファイルが出力されます。

続いて、出力したjsonファイルを新規Workspaceにインポートしますが、その前にAzureMLPSの「config.json」をコピーして新規Workspace用の設定ファイルを作成しておきます。

新規Workspace用設定ファイルを作成したら、下記のコマンドにてExperimentをインポートします。
InputFileに出力したExperimentのjsonファイル、NewNameに新しいExperiment名、ConfigFileに新規Workspace用config.jsonの絶対パスを指定します。

「New – Run Selected」が追加されていることが確認できました。

いかがでしたか?

エクスポート機能はWorkspaceの整理だけでなくExperimentのバックアップとしても重宝するのではないでしょうか。
次回はPowerShellを使ったバッチ処理についてご紹介します。

次回もお楽しみに!!

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