HoloLens 概要セミナーに行ってきました! 

■はじめに

2017年2月22日に、渋谷dots.で行われた「開発者向け HoloLens 概要セミナー #3 – HoloLens Dev 101 -」に参加してきました!

マイクロソフトのエヴァンジェリストである高橋忍さんから、直接ホロレンズの概要や事例について教えて頂き、改めてHoloLensの可能性を感じる時間となりました。

■セミナーの概要

日本マイクロソフトが主催する開発者を対象にした、HoloLens についての概要セミナーの第3回目となります。HoloLensの製品としての立ち位置や開発に着手する方法など最先端の事例も交えてご紹介頂きました!

当日のアジェンダ
13:00- 『Mixed Reality がもたらす新しい世界』
日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 高橋忍 様
13:30- 『HoloLens Application 開発概要』
日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 高橋忍 様
15:00- Q& A

■実際の講習風景

会場は満席で熱気に満ち溢れていました!
開発者向け HoloLens概要セミナー講演の様子

■セッション1『Mixed Reality がもたらす新しい世界』

HoloLens がもたらす Mixed Reality とはどういったものなのか、
そして HoloLens とはどういったデバイスなのかについて語って頂きました。

<メモ>
-Mixed Realityとは
フィジカルリアリティーとバーチャルリアリティの組み合わせ
・フィジカル (テクノロジと関係ない世界、感覚で認知する物理的な世界)
・バーチャルリアリティ (コンピュータが持ちうる情報を付与する、AR)
これらを合わせたものをMixed Realityと呼ぶ。

-ARとMixedリアリティの違い
「現実世界との干渉がある」ことが大きな違い

-Mixed Realityを実現するために作ったHoloLens
ホロレンズの特徴

【特徴1】ケーブルレスのスタンドアロン コンピュータ
一般的なノートパソコンよりも強力なコンピューティングが可能
外部ケーブルやマーカー、カメラが不要

【特徴2】最先端のセンサーで構成される
KinectチームがHoloLensの主力チーム
ゲームの開発に培われてきた技術が投入されている

【特徴3】
HoloLens用のホログラフィックプロセッシングユニットを設計・開発

【特徴4】スピーカー・高解像度
空間認識して音を出す
ドットがわからないレベルの高解像度
マイクロフォンが4つあり、ボイスコマンドに対応

【特徴5】
Windows10アーキテクチャを採用
UWPのアプリケーションも利用可能

-その他
【エディションの違いについて】
商用版エディションは以下の機能が用意されているとのことでした。
・企業向けのVPN接続
・展示会でお客様へアプリを見せても良い (商用権がある)
・一つのアプリしか起動しないようにする機能 (キオスクモード)

■セッション2『HoloLens Application 開発概要』

HoloLensのプラットフォームへの理解を深めながら、どのように HoloLens 用のアプリを開発できるのかをデモを交えながらご紹介頂きました。

<メモ>
-ホロレンズで動くアプリは2つ
2D (通常のアプリ)
UWP(Universal Windows Platform)

-HoloLens用の3Dアプリの開発ツール
2Dアプリ~UWPアプリ
3Dホログラフィックアプリ

-開発ツール
・Visual Studio 2015 + Windows SDK
・Unity5.5
・HoloLensエミュレータ
・HoloLensをWi-Fiでつなぐ必要がある場合は同じWi-Fi環境にある必要がある
・有線で接続する場合は http://127.0.0.100800

-開発の注意点
・暗くはできない黒を表示できない
-外で光が強いところでは透けた感じになってしまう
-Unityで新しいプロジェクトを作る
-unityは空をいらないので単色で塗る(透明にする必要あり、黒にする必要あり)
-エディットでクオリティ設定、クオリティ設定ファステストにする必要があり
・Holographic Remortingをする

-通常のUNIY開発との違い
以下の要素を意識する必要がある
・視線(GAZE)
・動作(ジェスチャー)
・音声コマンド(ボイス)
・空間マッピング(デフォルトは認識しない)
・空間音響
・ワールド座標
※他にgithubでも多くのコードサンプルが公開されているとのことでした。

■まとめ

会場全体からHoloLensに対する期待感を強く感じました!
アプリを作る際に高橋さんからお話を伺った中で特に参考になった点が、
「なぜHoloLensであるか?」を突き詰める必要があるということでした。
精緻な3Dモデルを作れる点やスタンドアロンであるHoloLensの強みを活かしたアプリケーションの登場が楽しみです!
これからもナレコムはHoloLens関連のイベントにドンドン参加し、その模様をレポートしていきます。
次回もお楽しみに!

この記事を書いた人

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