HoloLens2 × Azure Cognitive Services(Speech SDKで音声認識)

はじめに

HoloLensアドベントカレンダー2020の10日目の記事です。
前回の続きで、エアタップして目の前の画像をキャプチャし、説明文を生成、日本語で読み上げているのですが、音声認識によってこれを動作させたいと思います。「ヨンシル、文字を読んで」「ヨンシル、何が見える?」

開発環境

  • Azure
    • Computer Vision API (画像分析 API)
    • Translator API
    • Speech SDK 1.14.0
  • Unity 2019.4.1f1
  • MRTK 2.5.1
  • Windows 10 PC
  • HoloLens2

導入

1.前回の記事まで終わらせてください。

2.Unityプロジェクトはこんな感じ。エアタップはもう使わないので、前回の「TapToCaptureAnalyze」を非アクティブにしてください。代わりにMySpeechRecognizerを作成します。

image.png

3.MySpeechRecognizerにAudioSourceをAdd Componentします。

4.MySpeechRecognizerにTapToCaptureAnalyzeAPI.csをAdd Componentし、Audio SourceにMySpeechRecognizerをアタッチします。あと画像分析結果の画像となるQuadもアタッチしてください。

5.「MySpeechRecognizer.cs」スクリプトは、エアタップの代わりに音声認識してアクションするプログラムです。プログラムがスタートしたら音声認識を継続的に行います。まずWakeワードを認識し、「はい」と応答、その後Actionワードを認識するとTapToCaptureAnalyzeAPIのAirTap関数を実行します。

 

6.”YourSubscriptionKey”, “YourServiceRegion”にAzureの音声リソースからキーと場所(リージョン)をコピペしてください。

7.fromLanguageに”ja-JP”(日本語)を指定しています。

8.TapToCaptureAnalyzeAPI.csのasync Task SynthesizeAudioAsync(string text) 関数をpublicにします。MySpeechRecognizer.csからWakeワードを認識したら、「はい」と喋らせるためです。

9.Wakeワードに「ヨンシル」、Actionワードに「何が見える」を設定しました

実行

Edito上でも動くので実行してみてください。継続的に音声認識したテキストがコンソールに表示されます。
image.png

HoloLens2で実行した動画が以下になります。

お疲れ様でした。

参考

1.音声認識と文字起こしの統合と使用
2.音声認識を使用したコマンドの実行

  • MRTK.HoloLens2.Unity.Tutorials.Assets.GettingStarted.2.3.0.3.unitypackage
  • MRTK.HoloLens2.Unity.Tutorials.Assets.AzureSpeechServices.2.3.0.0.unitypackage

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