OpenAIを組み込んだアプリを特定ユーザーにのみ公開する方法

本記事は OpenAI活用法 Advent Calendar 2023 by ナレコム の11日目の記事です。

OpenAI活用法 Advent Calendar 2023 by ナレコム ではGPTsを含めた最新のOpenAIの活用法について紹介します。

はじめに

前回の記事では、自社で開発したOpenAIベースのアプリをMicrosoft Teamsに公開する方法について詳しく説明しました。今回は、その続編として、Microsoft Teamsで特定のユーザーのみにアプリを利用させるための設定方法に焦点を当てます。

https://qiita.com/akiraokusawa/items/8b054fbf95e6893f1d98

多くの組織で、特定のアプリを限られたユーザーグループにのみ提供したいというニーズがあります。この記事では、Microsoft Teams管理センターで行う必要があるポリシーの変更、アプリの登録、そして利用できるユーザーを特定するための手順を、実際の画面キャプチャを交えてわかりやすく解説します。これにより、Teamsでカスタムアプリを効果的に管理し、組織内のニーズに合わせた運用が可能になります。

Microsoft Teams管理センターで行うこと

1. ポリシーの変更

まずはMicrosoft Teams管理センターにアクセスして、ポリシーの変更を行う必要があります。

  1. Microsoft Teams管理センターの「アプリを管理」 にアクセスします。
  2. 以下のような画面が表示されるので、右側の「組織全体のアプリ設定」をクリックします。
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  3. 組織全体のアプリ設定が表示されるので「サードパーティ製アプリ」と「カスタムアプリ」の2つを許可します。
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2. アプリの登録

  1. 再度アプリ管理の画面を表示させて、右上の「アクション」をクリックして、「+Upload new app」を選択します。
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  2. 前記事同様、アプリをアップロードします。
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3. 利用できるユーザーを特定する

  1. アップロードが完了したら「こちらのリンク」をクリックします。
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  2. アップロードした直後は下図の様に「すべてのユーザーがインストールできます」となっております。変更するために 「課題」 をクリックします。
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  3. 「課題」のページの Assign app をクリックします。
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  4. 右側にメニューが表示されるので 「特定のユーザーまたはグループ」 を選択します。
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  5. アプリケーションを利用させたいユーザーまたはグループを選択し、 「適用」 をクリックします。
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Teamsで行うこと

※Teamsに反映されるまで数時間かかることがあります

  1. Teamsを起動します。
  2. 左メニュー「+アプリ」を選択します。
  3. アプリメニューの「組織向けに開発」をクリックします。
  4. 前述手順で追加したユーザーまたはグループには以下のように「追加」ボタンが表示されているので、クリックしてインストールします。
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  5. 許可されていないユーザーには以下のように表示されております。
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  6. 「要求」をクリックするとTeams管理センターに以下のように追加されます。必要に応じて、ユーザーを追加します。
    image.png

以上で特定ユーザー(もしくはグループ)に公開することが出来ました。

まとめ

この記事では、Microsoft Teamsで特定のユーザーやグループに限定して自社開発のOpenAIベースアプリを提供する方法について詳細に解説しました。主なポイントは以下の通りです:

  1. Microsoft Teams管理センターでのポリシー変更:サードパーティ製アプリとカスタムアプリの許可を行います。
  2. アプリの登録:新しいアプリをアップロードし、Teamsに追加します。
  3. 利用できるユーザーの特定:特定のユーザーやグループにアプリの利用を限定する設定を行います。

これらの手順を通じて、Teams内でのアプリ管理がより細かく、効率的に行えるようになります。組織内の異なるニーズに応じて、重要なアプリケーションを適切なユーザーグループに提供することが可能となり、セキュリティと使い勝手のバランスを取ることができます。


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この記事を書いた人

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